1060話で明かされた新たな事実として、サボが潜伏している国でもあったルルシア王国を国ごと滅ぼす兵器が描かれました。
”国”という規模を滅ぼす兵器は、ワンピースの中には時折語られている古代兵器しかありません。
語られている古代兵器は3つ。
それぞれが”神”の名を持っています。
「プルトン」「ポセイドン」「ウラヌス」
プルトンは、アラバスタ編でクロコダイルが暗躍し探し求めていた古代兵器でワノ国を開国することで開放される兵器と判明しています。
詳細までは現在は明かされていません。
ポセイドンは、魚人島編で人魚姫しらほしが海王類を統べる能力を持ち、その能力自体が古代兵器”ポセイドン”という事が判明しています。
3つのうち2つがほぼほぼ判明していることで、最後の一つ「ウラヌス」に注目が集まっています。
1060話で明かされた国ごと破壊させたシーンは、まさに古代兵器なのではという線が濃厚と考えています。
その理由を考察していきます。
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ルルシア王国が滅ぼされた理由
サボがコブラ王を暗殺したとされている事件があり、くまの奪還を終えて革命軍幹部達と別れた後に単独で起こしたとされる出来事です。
ルルシア王国は「8カ国革命」の一国で、これは海軍側にはサボが裏で糸を引いている疑惑がかけられている事件で、王の帰還を狙った革命という名の暴挙を起こした国を指すようです。
単独一人でサボはマリージョア中枢まで侵入していたようで、そこで驚愕の事実を見てしまったようです。
“虚“の玉座の新事実を見たようで、海軍に傍受されるリスクを負ってまでドラゴン達にその事実を伝えようとしていました。
“虚”の玉座とは、世界にたった一人の王は必要がないという象徴で、誰も座らない椅子が世界の中心にあるマリージョアでも神聖化されているほどの椅子のことです。
参照:サボの発言。尾田 栄一郎 (著)/集英社 発行『ONE PIECE』
「世界の王」などいない筈のあの”玉座”には・・・
とサボの発言は途中で遮られてしまい、真相は描かれていません。
その描写と合わせて、海図のルルシア王国にバツ印と共にイム様が意味深に描かれ、その直後にルルシア王国に直上の空から雷のような光で跡形もなく滅ぼされてしまいます。
サボの居場所が知られ、それが8カ国革命の一国である事実に対して、
「運のない男」、「これもまた運命」などと五老星達に言われてしまっていました。
滅ぼされた理由はこの2つが重なったことが理由と考えられます。
残り7カ国に対しても同様の力が降りかかるのかもしれません。
この攻撃のシーンに既視感を覚えた人も多いのではないでしょうか。
空から振り落とされる雷の描写は、空島編でのエネルが放つ”神の裁き“、”万雷“。
圧倒的な見聞色の力とエネルのゴロゴロの実の能力があってこその技でしたが、今回の描写はまさにリンクしてくるのでは?という感じでした。
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国をも滅ぼすほどの威力を誇り、それを自在に世界政府ひいては海軍が使用しているともとれる描写でした。
つまり、残り一つの明かされていない古代兵器「ウラヌス」という線が濃厚ではないでしょうか。
元々「ウラヌス」のルーツ、他の2つの兵器もルーツはギリシャ神話です。
神話に登場する天空神であり、全宇宙を支配した原初の神々の王です。
ウラヌス=天そのもので、神格化された存在です。
語源を辿ると、今回描かれた空からの天罰のようなシーンはまさに古代兵器「ウラヌス」ではないでしょうか。
残り2つのプルトン、ポセイドンもそれぞれ語源を辿ると、より事実を裏付蹴られている事がわかります。
プルトンはギリシャ神話ハデスの別称でもあります。
冥府の神で、冥府は地下にあるとされているとも言われており、「地下の神」とも呼ばれています。
古代兵器「プルトン」は、現在沈んだワノ国にあることが明かされていますので、「地下」という部分にもリンクしています。
ポセイドンは、ギリシャ神話の海と地震を司る神とされています。
神話の中では最高神「ゼウス」の次に強いとされています。
ゼウスは既に作中で登場しています。
ビッグマムのソウルを与えられた雲として描かれています。
現在では、天候を操る航海士でもあるナミの相棒となっています。
しらほしの海に住む最強生物である海王類を統べる能力は海を司るポセイドンともリンクしています。
2つの兵器と神話のルーツを考察してみると、「ウラヌス」の存在が浮き彫りになってきます。
ルルシア王国直上まで雲の中を飛行しているシーンが描かれていることで、自然と空を自由に飛行できて、国をも滅ぼす武器を搭載している飛行物体ということまでは断定できるのではないでしょうか。
ワンピースの中では、現代の飛行機のような空を飛行する存在は空島編を除いて描かれていません。
飛行技術はワンピースの中ではかなり時代の先をいく技術のはずなので、古代兵器という側面と少しずれてしまいますが、空島編を深掘りすることでその矛盾は解消されるんです。
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今回描かれた兵器は古代兵器の複製・・劣化版”ウラヌス”と考えてみます。
ワンピースの中で飛行技術は未知の技術の可能性が高く、明確に描かれているシーンは空島編でのエネルが月に行く為に製造させていた方舟“マクシム“しか描かれていません。
マクシムは、飛行技術と電気を使うことで飛行できる船のように描かれています。
以前考察した月の秘密で、エネルが月で発見した古代都市の壁画にも飛行船は描かれており、かなり前から技術として確立されているようでした。
月の技術が使われているのであれば、古代兵器と矛盾はできませんし、むしろワンピースの中での飛行船が描かれていないことにも納得です。
悪魔の実の中にも飛行できる能力はかなり希少とされています。
これまでもウラヌスが天空の神からきている事から、その上位神である「ゼウス」を相棒とした天候を司る稀有な航海士として描かれてきたナミが関係しているという説も多くあります。
いまだその説は否定できませんし、何かしらナミには秘密があることは明らかです。
ここまで神話を意識しているのなら、こんな意味深な描写をしないのが尾田先生です。
きっと大きな事実が隠されている筈です。
ナミが深く古代兵器「ウラヌス」と関係してくるかもしれない説を否定できないので、考えられる1番の可能性のヒントに、世界政府側が所持していた事が挙げられます。
古代兵器は歴史の本文にしかその在処が記されていません。
となると、やはりウラヌスの劣化版兵器という可能性もあります。
しかし、世界政府側には歴史の本文を解読できる人物はいない筈です。
歴史の本文がなくてもウラヌスが月の技術を使った兵器であれば、それを作り出せるキャラクターは1人存在します。
それが政府側の天才科学者Dr.ベガパンクです。
ベガパンクは人類の500年先を行く技術や知識で、王下七武海に代わる新戦力SSGやこれまでも黄猿のレーザーを搭載したパシフィスタや悪魔の実の解明など、さまざまな分野でアドバンテージを持つ人物です。
月の技術の中に、悪魔の実のことは一切描かれていませんでしたが、飛行船や兵器などの技術面では大可能性は大いにあると言えます。
これまで歴史の本文から古代兵器が判明してきた流れを見ると、ウラヌスに関してその描写はまだ描かれていませんでしたから、現状は結論として劣化版”ウラヌス”という可能性が高いのかもしれませんね。
悪魔の実にも人造悪魔の実が描かれています。
古代兵器でもその構図で1度は描かれる気がしてなりません。
古代兵器を使う条件
これまで明かされている中で、プルトンとポセイドンには共通する条件があります。
古代兵器を使う為には、「兵器」と「それを扱う存在」がセットで描かれている節があります。
初めに明かされたポセイドンは、人魚姫の海王類を統べる能力+海王類という存在。
プルトンは戦艦という説が濃厚ですが、現在沈んだワノ国に存在し、ワノ国の解放をする為には、ズニーシャの力が必要とされています。
プルトンを開放する為には、ズニーシャの力が必要なことは作中で明らかになっているシーンがありました。
直接的にズニーシャではないかもしれませんが、戦艦を扱うには動かす存在が必要です。
ダジャレじみてしまいますが、ヤマトがワノ国に残った理由として、未だ明かされていないワノ国の秘密が関係していると予想しています。
戦艦+ヤマトで〇〇戦艦ヤマト的な。
それ以外の理由でもワノ国の守り神とされる”大口真神“を宿した能力者でもあります。
オハラ編で描かれたかつて巨大な王国の描写での王国の形状が戦艦の上部のようにも見えなくもないです。(下に潜水艇のような巨大な船がある可能性)
今回登場した謎の兵器が「ウラヌス」と仮定して同様に考えてみると、描写から考察するに兵器とそれを扱う存在がセットで描かれているようにも見てとれます。
空島編でのマクシムは、飛行船+エネルをセットで描いていました。
今回は兵器を備えた飛行船+それをコントロールするイム様
と考えてみると、仮想ウラヌスとも考えられるのではないでしょうか。
現時点では、
- 劣化版ウラヌス説
- 月の技術を使った強大な飛行兵器
この2つの可能性が一番高いのではないでしょうか。
兎にも角にも早く真相が知りたいものです。
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