いよいよ10月から放映される話題騒然のチェンソーマン。
世間でも期待が高く待ち望まれた作品。
現在第2部の「学園編」が2022年7月からジャンプ+で藤本タツキ先生により連載されています。
チェンソーマンは週刊少年ジャンプで第1部の「公安編」という形で2021年まで連載され、単行本は11巻まで刊行されています。
当時からジャンプの作品の中でも異色な作品で藤本先生ワールドが際立っていました。
第二部開始とともにこれまでの第一部がアニメ化されるわけですが、今回アニメ化にあたって色々とすごいんです。
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チェンソーマンの世界観
ダークな世界観で描かれる本作。
「悪魔」と呼ばれる存在を駆除するデビルハンターとして生きている主人公であるデンジが描かれていきます。
物語序盤のデンジはかなりギリギリな生活を送っており、父が残した借金を返すため、自分の臓器などを売買するようなハードな人生を生きていました。
すでに片目を売っており、その金額は30万ほどらしく、悪魔のポチタと共に、1体だいたい30万の報酬がもらえる「悪魔」を倒しながら生計を立てていました。
第1話で依頼を斡旋している依頼人に呼び出されます。
すでに悪魔に操られていた依頼人やその取り巻きにより、ショッキングですが、デンジがバラバラに惨殺されるストーリーから始まります。
そんな描写はジャンプではなかなか描かれないショッキングなシーンでした。
だからこそ、際立っていたのかもしれません。
一緒に暮らしていた悪魔のポチタの心臓のおかげで、人でもない悪魔でもない「チェンソーマン」として生まれ変わったストーリーから物語は始まっていきます。
大人気原作のアニメ化
現在話題になっているチェンソーマンですが、週刊少年ジャンプで連載終了後からのアニメ化という少し珍しい形です。
当時人気や評判を考えると、連載中のアニメ化でも不自然ではないほどでした。
実際ジャンプの人気作品の、
例えば、ワンピース、呪術廻戦など人気作品は連載中にアニメ化もされていますし、出版社的にも連載中である時期にアニメが放映された方が認知も広がり、作品に注目が集まるのでこちらの方が自然です。
直近では「るろうに剣心」の再アニメ化、「Hunter×Hunter」の連載再開なども発表されており、最近のジャンプは色々と盛り上がっています。
少し珍しい時期かと思いましたが、第2部が現在連載開始したことで、この時期に合わせていたとも言えますね。
原作ファンにはあまり望まれていないアニメが原作に追いついてしまう時のオリジナルストーリーや改変なども今回はないと思うので、そう言った意味でも純粋にチェンソーマンの世界を楽しめるでしょう!
それだけでなく、今回製作されるアニメ化の座組も少し変わっていて注目ポイントの一つです。
新しい取り組みでのアニメ化
ある意味少し変わったタイミングでのアニメ化ということもですが、今回のアニメ化はそれ以外にも注目すべきポイントがあります。
公開されたPVはかなりこだわりが感じられる完成度も高く、前評判が非常に高いことでも話題ですが、そもそもアニメ化が発表された時期は2020年12月で、すでにおよそ2年前になります。
それにも訳があり、今回注目したいポイントです。
今回アニメ化されるにあたって少し違う点として、製作委員会方式ではない事があげられます。
アニメ化される作品のほとんどがこの「制作委員会」方式で制作されている訳ですが、今回はアニメーション制作会社であるMAPPAと集英社のみの出資で製作されているようです。
MAPPAは同誌で連載されている「呪術廻戦」も製作されている会社です。
アニメを制作するには、1クール(12話)で数億円の資金が必要とされる世界です。
製作委員会方式ではこの資金を数社から集められる事で、リスクも分散できるという意味でもこの方式が一般的です。
出版社、テレビ局、広告代理店、アニメ制作会社などの複数の企業により分散されています。
しかし、この方式がアニメ制作の闇とも言われる仕組みにもなっており、一番作品作りに貢献していると言ってもいいアニメ制作会社自体の利益に結びついていないという現実。
アニメから派生した様々なグッズは権利の塊であります。
あの社会現象を巻き起こした鬼滅の刃を製作されたufotableの脱税事件なども、現在の慢性的なアニメ業界の座組みが原因となり起きてしまった事件とも言えます。
(※鬼滅の刃は、集英社、アニプレックス、ufotableの3社による出資で製作されたアニメーション)
あのクオリティで製作され、社会現象を起こした作品を制作したアニメーション製作会社でさえ、そのような現実を抱えてしまうほどです。
そんな製作委員会方式を取らない今回のチェンソーマンは、原作の人気や評判が高いとはいえ、MAPPAがアニメ製作にかかる費用を通常よりも間違いなく多く負担するということは、それなりのリターンを見込んでいるとは言え、大きなリスクも抱えるということでもあるので、社運をかけているとも言える作品になります。
最近では一般的にもなりつつあるNetflix独占で潤沢な予算の中で製作された方がクオリティが高いことなど、複数からの出資による弊害とも言える要素もなく、単独の方が作品のクオリティという点においてはベストと言えるのではないでしょうか。
特にチェンソーマンの世界観はアメコミ的な要素もあるので、海外人気も大いに見込める作品とも言えそうですね。
スポンサーの意向が・・・という理由で悲しい原作改変はないでしょう。
PVを見ても、かなりグロい描写もそのまま再現されていることからも明らかです。
他にもその片鱗が、毎話放送されるエンディングが変わることとそれぞれ担当するアーティストも発表されています。
- 米津玄師・・・「KICK BACK」
- マキシマムザホルモン・・・「刃渡り2億センチ」
- ano・・・「ちゅ、多様性」
- Eve・・・「ファイトソング」
- Aimer・・・「Deep Down」
- Kalafina・・・「大脳的なランデブー」
- syudou・・・「インザバックルーム」
- 女王蜂・・・「バイオレンス」
- ずっと真夜中でいいのに・・・「残機」
- TK from 凛として時雨・・・「first death」
- TOOBOE・・・「錠剤」
1クールごとにオープニング、エンディングが変わる事が一般的ですが、1話ごとに変わるのはすごい。それぞれの曲にあった製作されるエンディングも楽しみです。
藤本タツキ氏の魅力
チェンソーマンを連載するまでは、月刊誌であるジャンプSQにて「ファイヤパンチ」を連載しており、こちらも多くの読者の注目を集めていました。
その後、満を辞して週刊少年ジャンプで「チェンソーマン」の連載を開始。
第1部編のチェンソーマンが連載終了後も、読切作品である「ルックバック」でも話題を集めていました。
この作品は特に同業の漫画家、著名人たちもTwitterで取り上げるほどの作品。
「このマンガがすごい!2022」ではオトコ編の1位をとるほどの話題作でした。
短編読み切りなのにすごいです・・・!
ちなみに前年はチェンソーマンも1位をとっています。
作者本人も作品同様、かなり独特な人物としても知られています。
読者の間では今では有名ですが、藤本タツキ名義ではなく小学3年生という設定で「ながやまこはる」名義でTwitterを運用していたりします(笑)
マッパの人達、おかしもくれたし飲み物もくれて皆いい人たちだったのでオススメです。
— ながやま こはる (@nagayama_koharu) August 5, 2022
かなり独特なツイートをしていますので、気になる方はチェックしてみてください。
まもなくアニメも放映されますが、原作の面白さはいうまでもなく、MAPPAさんによるチェンソーマンの世界をどのように描いてくれるのか。
楽しみですね!
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